DPC/PDPSに参加病院の総数は1786 総病床数は約48万床(2024年4月10日)
厚生労働省は4月10日の中医協総会(小塩隆士会長)に、令和6(2024)年度診療報酬改定を踏まえたDPC/PDPSの現状を報告した。2024年度(2024年6月1日時点予測)は2022年度と比較して34病院が新たにDPC/PDPSに参加し、7病院が制度から退出する。これにより、参加病院の総数は1,786病院になる(下図)。
また、DPC準備病院は2024年度に26病院が新規に参加し、2024年6月1日時点での予測では242病院に達する見込み。DPC対象病院の数は制度発足以来、継続して増加している。
DPC算定病床総数について、DPC対象病院は約48万床、DPC準備病院は約1.9万床である。この中で、急性期一般入院料1~6の届出病床数は約39万床、特定機能病院入院基本料の届出病床数は約5.7万床となる。また、現時点でのDPC対象病院の1病院あたりのDPC算定病床数の平均は271床、最小は12床、最大は1,218床である。
診断群分類においては、2024年度改定を踏まえ、傷病名数は506、診断群分類数は3,248。このうち、包括対象となる支払い分類数は2,348である。
令和6年度改定では、DPC対象病院に新たな基準が追加された。これには、1月あたりのデータ数が90以上であること、適切なDPCデータの作成に関する基準が含まれる。これらの基準は、令和8年度改定時からDPC制度の参加・退出の判定基準として使用される。
DPC標準病院群の中で、「データ数が90/月未満」の施設数は103(下図)。基礎係数は1.0063で、他のDPC標準病院群の1.0451、大学病院本院群の1.182、DPC特定病院群の1.0718と比較すると低い値だ。
機能評価係数Ⅱに関しても2024年度の改定で見直しが行われている。具体的には、保険診療係数と救急医療係数を廃止し、再編して4つの係数(効率性係数、複雑性係数、カバー率係数、地域医療係数)を用いた評価体系に変更された。この中でも、効率性係数の評価手法の見直しや、地域医療係数の体制評価指数に新しい評価項目が設けられている。