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三保連が合同シンポ、6年度診療報酬改定を評価(2024年3月5日)

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)、内科系学会社会保険連合(内保連)、看護系学会等社会保険連合(看保連)は5日、都内で三保連合同シンポジウムを開催した。各連合の代表から、令和6年度診療報酬改定における評価について報告があった。

外保連の瀬戸泰之会長補佐は、外保連の医療技術評価提案書として82学会から新規技術139件、既存技術182件の要望が出した結果、そのうち採用されたのはそれぞれ36件(26%)、42件(23%)となったことから「採択率は厳しい結果で、特に既存技術が厳しかった」と述べた。手術点数については91項目の増点が認められ、手術点数自体は0.39%増になったことから「全体としてはまあまあだった」と評価した。

ロボット関係では15術式を提案したものの、採用されたのは心臓外科2件、呼吸器外科2件、婦人科1件、整形外科1件の6件とやや厳しい結果となったことを示した。

STEM7による精緻化めざす

診療報酬上の手術分類であるKコードを見直し、新たな分類として提案したSTEM7コードの採用が見送られたことに触れ、「厚労省から今回の改定では時間的に厳しいために見送ってほしいといわれたので、令和8年度改定ではSTEM7を使ったより精緻な体系化をめざしていく」と述べた。

内保連の待鳥詔洋副理事長は、内保連からの医療技術評価提案書415件のうち採用されたのは67件で、採択率は16%にとどまったことから「厳しめの改定となった」とコメントした。生活習慣病関連の管理料や処方箋料の見直しにも触れ、「内科系のクリニックには厳しい改定だったと理解している」と述べた。

看保連の山田雅子代表理事は、医療技術評価として「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)支援管理料」を提案したことがACP指針の作成が入院基本料の要件に追加されることにつながったと評価した。「これは結構大きな話で、社会的な役割はかなりあるのではないか」と強調。また、身体拘束最小化の実施体制の整備が入院基本料の要件に入ったことも「評価したい」と述べた。

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