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都医の尾﨑会長「健康食品やサプリの摂取状況の把握を」(2024年4月9日)

東京都医師会の尾﨑治夫会長は9日の会見で、小林製薬の紅麹を使用したサプリメントの健康被害問題を受け、健康食品とサプリメントについて見解を示した。医療機関や薬局に対し、患者の健康食品やサプリメントの摂取状況の把握の徹底を求めた。

尾﨑会長(写真)は健康食品やサプリメントの摂取について「医薬品と同じように、肝機能障害や腎機能障害、皮膚をはじめとした数々のアレルギーなどの副作用を起こすことがある。また、医薬品との相互作用によって、思わぬ副作用につながることもある。健康食品にも副作用がないということはない」と強調した。

医師や薬剤師に摂取の有無を伝えて

医薬品の処方を受けている患者に対し、「医師あるいは薬剤師に必ず健康食品やサプリの摂取の有無を伝えてほしい」と要望。

一方、医療機関や薬局にも、患者から摂取状況を把握するよう求めた。
「私どもは以前から問診用紙に健康食品やサプリを摂取しているかどうかの項目を入れてほしいとお願いしているが、なかなか普及していない。今回の事件を良い機会ととらえて、医師・薬剤師のほうから患者に対して摂取を確認してもらうような体制をつくっていきたい」と述べた。

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