健保組合の5年度決算見込みは▲1367億円の赤字に(2024年10月3日)
健保連は10月3日に会見を開き、令和5年度の健保組合決算見込みと今後の財政見通しを発表した。5年度の収支は、前年の1368億円の黒字から▲1367億円の赤字に転じ、組合の半数以上が赤字を記録した。令和6年度以降、高齢者拠出金の増加傾向が続くことから、財政への影響が懸念されている。
令和5年度の決算見込み(1,380組合)は▲1367億円の赤字である。収支は前年に比べ悪化し、全体の5割を超える726組合が赤字となった。
保険料収入は前年度比+2.7%(+2295億円)増えたが、保険給付費は新型コロナを含む呼吸器系疾患の流行により、4年度の+5.7%に続き+5.3%(+2398億円)と大きく増加した。
さらに、高齢者拠出金は4年度の一時的な減少の反動などから+7.3%(+2469億円)増加し、特に団塊世代の75歳到達による後期高齢者支援金が+9.6%(+1884億円)と大幅に増えた。