東京スカイツリーをライトアップ 世界禁煙デーで都医師会と東京都が点灯式(2024年5月31日)
東京都医師会と東京都は5月31日の世界禁煙デーにあたり、禁煙・受動喫煙対策を点灯式を東京スカイツリーで行った。スカイツリーをはじめとした都内施設が受動喫煙防止のシンボルカラーであるイエローグリーンにライトアップされた。
点灯式には、東京都医師会の尾﨑治夫会長、東京都の小池百合子知事、山本亨墨田区長、東武タワースカイツリー株式会社の新家章男代表取締役社長が出席した(写真)。
小池知事「受動喫煙の機会をさらに防ぐ」
開会挨拶で尾﨑会長は「これからの少子超高齢社会において、たばこの害を防ぐことは健康を守るうえで本当に重要だ。東京をイエローグリーンに染め上げることで、都民の皆様に、たばこ対策の重要性を分かっていただきたい」と述べた。
小池知事は「都民の喫煙率は年々下がっており、受動喫煙の機会に遭う人も減少していると考えられる。喫煙率のさらなる減少や喫煙する人の配慮も含めて、受動喫煙の機会をさらに防いでいきたい」と発言した。
喫煙率は10%未満、受動喫煙はなくすことを目指す
東京都の喫煙率は減少傾向にあり、令和4年は20歳以上の都民全体で13.5%、男性20.2%、女性7.4%と、いずれも全国より低かった。受動喫煙の機会を有する人の割合について、令和5年度は「職場」5.2%で前年度から0.7ポイント減少した一方、「飲食店」は24.2%で前年度から5.9ポイント増加した。
東京都が令和6年3月に策定した「東京都健康推進プラン21(第三次)」では、都民の喫煙率について、◇男性15%未満◇女性5%未満◇全体で10%未満にそれぞれ下げることを目標としている。また、受動喫煙の機会を有する人の割合は、最終評価年の令和15年度に向け、なくすことを目指している。