出産の保険適用で妊産婦当事者等は費用負担の軽減を期待(2024年8月21日)
厚労省・こども家庭庁の「妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会」(田邊國昭座長)は21日、妊産婦の当事者および妊産婦の声を伝える参考人からヒアリングを行った。
妊産婦の当事者らに出産費用の保険適用により期待することを尋ねたところ、「費用負担の軽減」との回答が複数あがった。一方で、保険適用による不安・心配する点について尋ねると「保険適用によって、従来の自由診療ではできていた医療行為ができなくなる事態を心配している」「保険適用される範囲と適用外の範囲に分かれると思うが、適用外の範囲が増えすぎることはないのか」と懸念する意見があげられた。
また、妊産婦の声を伝える参考人に対して、出産費用の保険適用の是非について尋ねた。回答として「調査からは保険適用かより、費用負担が軽減されるかに要点が置かれているように見える」との意見があがった。
一方で、「保険適用は医療の標準化に繋がると考えている。加えて、標準化から出産費用の見える化・透明化に繋がり、出産に関わるサービスを妊婦が選択しやすくなる」との回答もあった。