日医が「こどもの健康と生活」テーマに第2回医師会活動プロジェクトシンポ(2024年3月10日)
日本医師会は10日、東京・駒込の日医会館で、地域に根ざした医師会活動プロジェクト第2回シンポジウムを開催した。テーマは「こどもの健康と生活~医師会はどうかかわる?」で、出生前から小児の急患対応や医療的ケア児を支える取組みについて報告が行われた。
大分県医師会の河野幸治会長は、出産前や産後早めに、かかりつけの小児科をつくって産後の育児不安を解決しようという「ペリネイタルビジット」の取組みを発表。大分県では、平成13年度から県、県医師会、県産婦人科医会、県小児科医会と共同で妊娠時から出産後の母子を中心にした同事業に取組んでいる。
福山市医師会前理事の木村眞人医師は、2000年から開設した福山市医師会の夜間小児診療所の取組みを紹介した。
医療的ケア児を支える取組みで、秋田県立医療療育センターの豊野美幸小児科科長は、情報共有ツールのナラティブブック「キッズナラティブ秋田」を利用した多職種連携の活動を発表。医療的ケア児に必要な情報を記録できるキッズナラティブによって、入所・在宅管理のこどもの情報共有を行うことで多職種による適切な支援ができる。
愛知県医師会の野田正治副会長は、地域医療連携システム「もーやっこネットワーク」や医療的ケア児や家族を支援するためのイベント企画などを展開する瀬戸旭医師会の瀬戸旭医療介護連携推進協議会の取組みを発表した。