水泳関係3団体が「プール熱」の名称を使用しないよう要望(2023年11月28日)
日本水泳連盟など水泳関係3団体は11月28日、「プール熱」が咽頭結膜熱の俗称としてマスコミや一般において用いられることがないよう厚生労働省に要望した。
日本水泳連盟の鈴木大地会長らが厚生労働省を訪れ、塩崎彰久厚労大臣政務官に要望書を手渡した。要望書では、咽頭結膜熱は、プールだけでなく生活圏全体に感染経路がある感染症であり、プール施設や利用者への偏見を招くだけでなく、誤った防疫知識を広めるとした。
これを受けて厚生労働省は12月4日、同省WEBサイトの「咽頭結膜熱」の説明文を改訂したと発表した。咽頭結膜熱について、プール利用による集団感染の報告は見られなくなってきていることを明記した。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスの感染により、発熱やのどの痛み、結膜炎といった症状をきたす小児に多い病気。プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることがあった。