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新しい年金時代

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#居酒屋ねんきん談義

居酒屋ねんきん談義|#11 On-line居酒屋ねんきんの店主が著者に聞く――原佳奈子・川端薫・望月厚子さん『社労士さんに聞いた年金と老後とお金の話』を語る

社労士会の研修は、公的年金は意義・役割を重視、周辺知識で私的年金とライフプランを権丈:まずは、この本はどういった本なのか、編著者である原さん、存分にご紹介いただけますか。 原:全国社会保険労務士会連合会では、2015年度から、「公的年金制度及び周辺知識に関する研修」という、社労士が年金制度について必要となる知識を理論編と実践編とにわけて、それぞれ年1回ずつ、全国の社労士に向けて実施している研修があるのですが、公的年金についてはあらためてその意義や役割を中心に講義、また、公的

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居酒屋ねんきん談義|#10  On-line居酒屋ねんきんの店主が著者に聞く――佐藤麻衣子さん『30代のための年金とお金のことがすごくよくわかって不安がなくなる本』を語る

49頁のイラストがこの本のすべてを語っている権丈:きょうは佐藤さんに存分にこの本のことを語ってもらいたいと思います。さっそくだけど、ぼくとしてはこの本の49頁に掲載のイラストをぜひとも紹介したいんだよね。 佐藤:こちらですね。 権丈:まあ言ってみれば、この本はそういう本だよね。 佐藤:そうですね。 権丈:佐藤さんは、公的年金のことをよく理解してくれていて…っと、ついついぼくは、公的年金の立場になって話をしてしまうんだけど(笑)、世の中の人たちに仕事でいろいろと年金の話

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居酒屋ねんきん談義|#9  On-line居酒屋ねんきんの店主が著者に聞く——是枝俊悟さん『35歳から創る自分の年金』を語る

高校の同窓会がこの本を書くきっかけになったんです権丈:きょうは、是枝さんが、『35歳から創る自分の年金』でどういうことを書きたかったのかを存分に話してもらえればと思います。 是枝:よろしくお願いします。 権丈:あとがきにあったけど、この本を書こうと思ったのは、同窓会だよな。あの話がこの本の全部を語っているくらいおもしろかったです。そのあたりから、始めてもらいましょうか。 是枝:それでは、同窓会の話をすると、わたしが昨年(2019年)の暮れに高校の同窓会に出席したんですが

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居酒屋ねんきん談義|#8 第15回年金部会「社会保障審議会年金部会における議論の整理」を巡って その4

年金を取り巻く、いまの日本の状況をどうとらえるか?権丈:さて、ここで、またまた、大局的な視点でお話を伺いたいのですが、出口さんは、いまの日本が置かれた状況を、どうご覧になっていますか。 出口:歴史的に見たら、この国は、極論すれば存亡の危機に立っていると思うべきです。というのも、この30年間で、PPP(購買力平価)で見たGDP(国内総生産)の世界シェアは9%から4%にまで落ちているのです。スイスのIMD(国際経営開発研究所)による国際競争力では日本は30年前のトップから201

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居酒屋ねんきん談義|#7 第15回年金部会「社会保障審議会年金部会における議論の整理」を巡って その3

まちがったことを言う人には、きちんと反論しておくことが大切権丈:年金って、ほんっと、実にくだらない話がいろいろとあったわけでして、むかしは債務超過600兆円だとか年金が破綻しているというバカバカしい話をつぶすのに、ぼくたちはずいぶんと時間を費やされました。堀勝洋先生が今年1月に「執筆活動もこの辺で終えるべきときがきた」と書かれてまとめられた最終論文*の最後の文章は「筆者はトンデモ論にかかわり過ぎたことに対し若干の悔いは残る…」でした。堀先生の、この空しく残念なお気持ちを最も理

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居酒屋ねんきん談義|#6 第15回年金部会「社会保障審議会年金部会における議論の整理」を巡って その2

民主主義だからこそ、市民に政策決定のプロセスを理解してもらうことが大切権丈:坂本さんも実際に2004(平成16)年制度改正をご担当されていたので、お伺いしたいのですが、たとえば、年金局の担当になり改革を進めようとされるとき、これまでどのような方法で改革を実現するための法律の作成まで進めようとされたのでしょうか。おそらく出口さんもそうだと思うのですが、ぼくは政策を動かしていく力と現実の民主主義のあり方ということを意識するんですよね。  いままでは毎回毎回、役人は非公開の場、言わ

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居酒屋ねんきん談義|#5 第15回年金部会「社会保障審議会年金部会における議論の整理」を巡って その1

知の巨人・出口さんが年金部会の議論に参加して感じた3つのこと編集部:今宵の居酒屋ねんきん談義は、年金部会の「議論の整理」*1がまとまり、部会での議論もひと区切りついたことから、年金制度改正*2の議論を大局的な視点からお話をお伺いしたいという権丈様の強いご希望で、1万冊以上の本を読破され、世界中で1,200都市以上を訪れられている、「知の巨人」と評される出口治明様においでいただきました。 *2:今回の年金部会が議論した2019(令和元)年財政検証結果を踏まえた年金制度改正

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#4 第4回年金部会「被用者保険の適用拡大」、第5・6回「雇用の変容と年金」の議論を巡って②

第5・6回年金部会「雇用の変容と年金」を巡って 「支給開始年齢」「受給開始可能期間」「受給開始時期」の概念整理で改正議論をブレさせない編集部:年が明けてしまったようですが、「被用者保険の適用拡大」に続きまして、「雇用の変容と年金」をテーマにご談義いただきたいと思います。このテーマにつきましては、年金部会では第5回、第6回で検討しています。 そこで、年金局が部会に提出した資料を見ますと、第5回では、平均寿命が延びてきたことで、高齢期が長くなってきたことが示され、第6回は、その高

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#4 第4回年金部会「被用者保険の適用拡大」、第5・6回「雇用の変容と年金」の議論を巡って①

第4回年金部会「被用者保険の適用拡大」を巡って 厚生年金の適用拡大の大切なこと①基礎年金の給付水準を上げる権丈:まずは、「被用者保険の適用拡大」についてです。ここは、10月26日に開催された日本年金学会のシンポジウム*において、厚生年金の適用拡大について研究発表された藤森さんにお願いすることにしましょう。 藤森:厚生年金の適用拡大では、大切なことが2つあります。1つは、あまり知られていませんが、適用拡大によって基礎年金の給付水準が上がっていくことです。これまで公的年金保険制

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#3 第3回年金部会・第6回経済前提専門委員会の議論を巡って③

年金局はいい資料を年金部会に提供している権丈:平成31年の財政検証および経済前提を巡る認識ということでは、状況はかなり改善されてきているという手ごたえを感じています。賦課方式である公的年金保険の機能や役割、そして実質的な運用利回りであるスプレッドの重要性など、これまで、僕もずっといろいろな機会で言い続けてきました(社会保障への不勉強が生み出す「誤報」の正体――名目値で見ても社会保障の将来はわからない『東洋経済オンライン』2018年7月25日)。 第3回年金部会に年金局は、「

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#3 第3回年金部会・第6回経済前提専門委員会の議論を巡って②

玉木氏の「給付は負担である」は年金の本質をとらえた画期的な表現権丈:玉木さんから、経済前提専門委員会でのこれまでの議論についての感想をお聞きしました。私が、以前、玉木さんをすごいと思ったのは、初めてお書きになった年金の著書(『年金2008年問題』)の中で、「給付が負担である」と書かれていることですね。つまり、高齢者の生活水準(給付)を支えているのは、勤労世代が生産したものからの分配(負担)であると言っている。今でこそ、ニコラス・バーの「Output is central(生産

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#3 第3回年金部会・第6回経済前提専門委員会の議論を巡って①

日本経済と社会の変化を長年にわたり見てきたことで検討作業班に貢献したい権丈:それでは「居酒屋ねんきん談義」を始めましょう。年金時代も、ようやく企画名を「居酒屋ねんきん談義」と正式に承認したようですね。編集部内には、そんなふざけた名前でよいのかと抵抗があったんでしょうけど、あきらめましたか(笑)。 編集部:年金時代では、「居酒屋ねんきん談義」を連載企画と位置づけ、年金部会の開催や制度改正の動きに合わせて、年金制度改正についてご意見やお考えをお持ちの方々にお集まりいただき、ご

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#2 第2回社会保障審議会年金部会の議論を巡って①

「解」は与えられているが実行は難しい。しかし改革を実施していくことが重要。権丈:いや、今回も、編集者も含めた3人の鼎談だよ(笑)。 編集部:恐縮です。坂本様との対談というかたちで結構です。 権丈: この前、僕と坂本さんが次期年金制度改正を巡って、『年金時代』で対談したところ、この『年金時代』のサイトへのアクセスが跳ね上がったようです。そこで、これを機会に、年金部会や経済前提の専門委員会が開催されるたびに、対談をしたらどうだろうかと編集部に提案しました。今回も前回に続いて、

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#2 第2回社会保障審議会年金部会の議論を巡って②

財政検証のときに年金部会には全体の世論を引っ張っていくかたちで、制度改正の議論をしてほしい権丈:年金部会の議論では、第1回でこれからの検討の方向性を議論しましたが、第2回では、財政検証の意義と役割がテーマになりました。そこで、平成16年改正において、財政検証の仕組みを組み入れた坂本さんから、この「財政検証の意義・役割」を議論するにあたってのポイントや気を付けてもらいたいこと、あるいはこういうふうに考えたらどうだろうかというようなアドバイスをお願いできますか。 坂本:一番基本

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