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外国人患者実態調査 2割で未収金を経験(2024年7月31日)

厚労省は7月31日、2023年度の医療機関における外国人患者の受入れに関わる実態調査の結果を公表した。回答のあった病院のうち、外国人患者の受入れ実績があったのは約5割で、そのうち約2割にあたる病院が外国人患者による未収金を経験していた。

2023年9月1日から30日の間に外国人患者を受け入れたのは2813病院で、これは回答した病院の54.3%にあたる。これらの病院のうち、516病院(18.3%)が外国人患者からの未収金を経験していた。

未収金のあった病院では、1病院あたり平均3.9件の未収金が発生し、その総額は平均で49.6万円だった。また、1件の未収金額が5万円以下の場合が約7割を占めていた。

厚労省は出入国在留管理庁と連携し、わが国の保険医療機関から一定額以上の医療費の不払いのある訪日外国人受診者の情報を収集し、出入国在留管理庁へ共有する仕組みの運用を令和3年5月10日から開始している。該当事案が発生した場合には専用ウェブサイトから厚労省への情報提供を呼びかけている。

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