リハの評価で賛否 中医協が療養病棟入院基本料を議論(2023年11月22日)
中医協総会は11月22日、療養病棟入院基本料をテーマに議論を行った。医療区分の評価を現行の3分類から疾患・状態と処置等を組み合わせた9分類に精緻化することについて、支払側から賛意が示された。診療側からは、病院の経営に与える影響のシミュレーションの提示が求められた。
療養病棟入院基本料の注11に規定される看護職員等の配置基準及び医療区分2・3を満たす患者割合についての経過措置を令和6年3月31日で終了することについては概ね了解が得られた。
療養病棟において医療区分1かつADL区分1の患者に対し多くリハビリテーションが提供されている実態を踏まえ、療養病棟における2単位を超えるリハビリテーションの評価を制限することについては、支払側が賛成し診療側が反対した。
療養病棟の中心静脈栄養の評価について、一定の上限日数を設けることと、ガイドライン等で経腸栄養が禁忌かつ静脈栄養が適応とされていない疾患については医療区分2として評価することについても、支払側が賛成し診療側が反対した。
障害者施設等入院基本料における透析患者に対する評価を療養病棟入院基本料に準じた評価とすることについては、障害者施設等から療養病棟への移行を促す適切な評価の設定の要望を含め、診療側からも一定の理解を示す意見が出た。