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年金時代(無料版)

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#長沼明

マニュアルシートを使って相談・説明を効率よく、効果的に!

令和6年度版「年金マニュアルシート」「障害年金マニュアルシート」「遺族年金マニュアルシート」(社会保険研究所から令和6年3月発売)は、年金業務に携わる実務者の方が、これから年金を受給する方に対して、制度や年金の受け取り方、請求手続などを効率よく、効果的に説明するためのシートです。限られた時間でお客様がお求めになっている疑問や不安に確実にお応えするためのツールとして、お使いください。 年金マニュアルシート目次(年金マニュアルシートの掲載内容) 1   何年加入したら受けられる

75歳に達した日以後に、本来請求・繰下げの申出をしたらどうなるのか?

-これまで取り上げていない、ちょっと気になる事例-今月は、これまで取り上げていなかった、ちょっと気になる本来請求と繰下げ申出を取り上げていきます。 さて、すでに、2023年8月25日掲載の本稿で記しましたように、「繰下げみなし」には、「他の年金たる給付の受給権を取得した場合」(厚生年金保険法第44条の3第2項第1号)と、「75歳に達した日後に、繰下げ申出をした場合、75歳に達した日に繰下げ申出をしたとみなす場合」(厚生年金保険法第44条の3第2項第2号)があります。 今

「繰下げみなし」と「特例的な繰下げみなし」は、どう違うのか?

前回の「5年前の繰下げみなし増額は、意外と難しい」の記事に、たくさんのスキマーク(♥マーク)を付けていただきましたので、今回も繰下げに関係する事例について書きましょう。 「繰下げみなし」と「特例的な繰下げみなし」の用語を確認!いくつかのパターンで、「繰下げみなし」と「特例的な繰下げみなし」の違いについて、考えていきたいと思います。 その前に、「繰下げみなし」と「特例的な繰下げみなし」の用語の確認をしておきましょう。 というのも、「繰下げみなし」と「特例的な繰下げみなし

5年前の繰下げみなし増額は、意外と難しい! 3号厚年と1号厚年期間があったら?

令和5年4月1日に施行された、「本来受給選択時の『特例的な繰下げみなし増額』の導入」制度については、具体的な事例に当てはめて考えてみると、意外と難しいです。 したがって、通知文(年管管発0320第1号、令和5年3月20日付厚生労働省年金局事業管理課長名で、日本年金機構の事業企画部門担当理事・年金給付事業部門担当理事宛に発出された「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う年金の受給開始時期の柔軟化に係る事務の取扱いについて」 )については、一読

基礎年金の年金額は2通り。年金生活者支援給付金はどうなっているのか?

すでにお伝えしているように、令和5年度の基礎年金の年金額は、新規裁定者(昭和31年4月2日以後生まれ)と既裁定者(昭和31年4月1日以前生まれ)で、2通りの年金額が存在することとなっています(詳細は「年金のプロによる年金相談ROOM 無料版 #26~#27」をご参照ください)。 では、年金生活者支援給付金(以下、文脈の流れで、単に「給付金」と表記することもあります)はどうなのでしょうか? やはり新規裁定者と既裁定者で、2通りの給付金の金額が存在するのでしょうか? 給付金

年金のプロによる年金相談ROOM 無料版#6~#10

#6 年金制度改正~新たに創設された在職定時改定について令和2年5月29日、第201回通常国会において、「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」(以下、「年金制度改正法」という)が成立し、令和2年6月5日に公布されました。 今月は、「年金制度改正法」の成立で、新たに創設された在職定時改定について、みていきます。65歳以上の年金受給者が、1年間働くと、どのくらい老齢厚生年金の年金額が増えるのか? そんな質問にも、即答できるようにしたいと思います。 65

年金のプロによる年金相談ROOM 無料版 #11~#15

#11 繰下げ受給時の加給年金と振替加算/改正後の在職老齢年金(低在老)の対象者今回は2つのテーマについて説明をします。前半は繰下げ受給時の加給年金と振替加算がどうなるのか、後半は制度改正後に60代前半の在職老齢年金を受給する対象者について、です。 繰下げ受給時の加給年金と振替加算 現在、繰下げ受給を希望する人は1%程度と多くはありませんが、今後、70歳までの雇用が確保されれば、より多くの年金額を求めて繰下げ受給を選択する人が今まで以上に増えてくることは予想がつきます。

年金のプロによる年金相談ROOM 無料版 #16~#20

#16 「支援給付金」と所得税法の改正!前年と同じ年金収入・給与収入なのに、「支援給付金」がもらえない?年金生活者支援給付金。 「老齢給付金」「障がい給付金」「遺族給付金」と略すべきなのか? あるいは、「支援給付金」と略すべきなのか? なかなか難しい問題です。 市町村向けに発出したと思われる、令和3年(2021年)3月19日付の厚生労働省年金局事業管理課長名による【事務連絡】『年金生活者支援給付金事務取扱等に関するQ&Aの改訂について』では、略語一覧をみると、当初より、

年金のプロによる年金相談ROOM 無料版 #21~#25

(こちらは2022年2月2日~10月28日に「Web年金時代」に掲載したものです) #21 令和4年度の年金額、0.4%下がる!~老齢基礎年金の満額は、過去8年間で最低水準に!~令和4年度の年金額が1月21日(金)、厚生労働省より正式にプレスリリースされました。老齢基礎年金の満額は、年額777,800円(月額64,816円)となります(【図表1】参照)。 令和3年度の老齢基礎年金の満額が、年額780,900円(月額65,075円)でしたので、月額ベースでも259円の減額と

年金のプロによる年金相談ROOM 無料版 #26~#27

(こちらは2022年12月23日~2023年2月24日に「Web年金時代」に掲載したものです) #26 令和5年度の年金額はどうなる?~既裁定と新規裁定で、老齢基礎年金の満額が2つに?!~来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、今月は鬼に笑われる話をひとつ。 令和5年度の年金額について述べます。 老齢基礎年金の満額が、2つになるかもしれないという話です。 令和5年度の年金額は、正式には、令和5年1月20日(金)に、厚生労働省よりプレスリリースされる予定です。 令和4年度の

🎈 年金のプロによる 年金相談ROOM 【記事一覧】

     長沼 明 (ながぬま あきら) /浦和大学客員教授・前埼玉県志木市長 三宅 明彦 (みやけ あきひこ) /社会保険労務士 長沼 明 長沼 明 三宅 明彦 三宅 明彦 長沼 明 長沼 明 三宅 明彦 三宅 明彦 長沼 明 三宅社労士の年金実務セミナー