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公私病連の5年運営実態分析調査、76.9%が赤字に(2024年2月16日)

全国公私病院連盟は2月16日、令和5年の病院運営実態分析調査の結果を公表した。公私病連は例年6月を対象に調査を実施しており、今回回答のあった520病院のうち、赤字病院は76.9%の400病院(前年は73.0%)だった。赤字病院を開設者別に見ると、自治体病院203病院のうち92.1%の187病院、その他公的病院180病院のうち73.3%の132病院、私的病院では137病院のうち59.1%の81病院となっている。

5年6月の100床当たりの総費用は前年同期比2.8%増の2億4239万円となる一方、5年6月の100床当たりの総収益は、同0.5%増2億2341万円となった。総収益から総費用を差し引くと、▲1898万円の赤字で前年同期と比べ▲531万円だった。収益は増加したが、費用の増加が収益を上回り大幅な赤字増大となった。

5年6月の1病院当たりの入院患者数は同▲3.0%の6286人で、外来患者数は同▲4.3%の1万1206人と入院・外来患者数ともに前年同期と比べ減少している。一方、5年6月の病床利用率は68.2%で、前年より0.3ポイント上昇した。

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