公私病連が定時総会 邉見公雄氏が3期目の会長に就任(2023年6月14日)
全国公私病院連盟は6月14日に定時総会を開催し、令和4年度事業報告や決議など5議案について承認した。任期満了に伴う役員改選の結果、邉見公雄氏が4期目の会長に就任した。
決議では、「効率至上主義、経済財政を重視してきた昨今の政策からの転換を強く求めるとともに、国民が将来にわたって安心できる社会的共通資本としての医療制度を確立するため」に、診療報酬における「入院基本料の大幅アップ」、「医療費にかかる控除対象外消費税の課税」、「医師の偏在是正及び医師の働き方改革への対応」、「医療DXにおける費用の公的支援」、「新型コロナウイルス感染症関連補助事業の継続」などを要望した。
総会後の記者会見で邉見会長は、「世界情勢による物価高騰、コロナによる患者の動向、職員の疲弊、支え手の不足など、病院は苦境に立っているが、それがなかなか理解してもらえない」と、決議に至った背景について述べるとともに、今後、政府の関係各機関に決議文を提出する考えを示した。
全国公私病院連盟 正副会長(令和5年6月14日現在)
【会長】
邉見公雄(赤穂市民病院名誉院長)
【副会長】
小熊豊(砂川市立病院名誉院長)
辻井正彦(地方独立行政法人市立東大阪医療センター総長) ○
浦田士郎(愛知県厚生農業協同組合連合会安城更生病院名誉院長) ○
牧野憲一(旭川赤十字病院院長)
三角隆彦(神奈川県済生会横浜市東部病院院長) ○
難波義夫(医療法人社団同仁会金光病院理事長・院長)
中村哲也(医療法人社団明芳会板橋中央総合病院理事長) ○
中島豊爾(地方独立行政法人岡山県精神科医療センター理事長・名誉院長)
(敬称略、○が新任)