DB運用ガイドラインの改訂について意見募集
厚生労働省は11月22日、「確定給付企業年金に係る資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドライン」(DB運用ガイドライン)に、「アセットオーナーの運用・ガバナンス・リスク管理に係る共通の原則」(アセットオーナー・プリンシプル)に関する記載を追加することなどについて意見募集を開始した。
DB運用ガイドラインには、資産運用関係者の役割及び責任を明確化、具体化した行動指針が記載されているが、政府が策定した資産運用立国の実現に向けた政策プランのうち、アセットオーナーがそれぞれの運用目的・目標を達成し、受益者等に適切な運用の成果をもたらすなどの責任を果たす観点から、アセットオーナー・プリンシプルを今年の夏に決定。確定給付企業年金(DB)も受け入れの対象となっており、社会保障審議会企業年金・個人年金部会でガイドラインの見直しについて検討が進められてきた。
見直し案では、事業主等が加入者等の最善の利益を追求するための備えがあることを自ら点検し、それぞれのステークホルダーあるいは対外的に示すことで理解や対話、協働につなげ、運用力の向上を図っていく観点から、アセットオーナー・プリンシプルを受け入れることが望ましいとされている。また、アセットオーナー・プリンシプルは法令と異なり、法的拘束力を有さず、一律に対応を求めるものではないことなどが追加されている。意見募集は12月21日に締め切られる。