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期間収益率は-0.31%ーーGPIF2023年度第2四半期運用状況

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月2日、2023年度第2四半期(7月~9月)の運用状況を公表した。期間収益率は-0.31%となり、期間収益額は-6,832億円(うち、利子・配当収入は8,078億円)となった。GPIFの宮園雅敬理事長は、2023年度第2四半期の市場環境について物価上昇率の高止まりを背景に、欧米が利上げを継続し、長期金利が上昇(債券価格は下落)したものの、欧米の長期金利の上昇幅に対して日本の長期金利の上昇幅は限定的で、国内外の長期金利差が拡大して円安となったことなどをコメントとして公表している。

なお、2023年度の第1四半期と第2四半期を合わせると、収益率は9.15%、収益額は18兆3,002億円のプラスとなっているほか、市場運用を開始した2001年度からの収益率は年率で3.91%、累積収益額は126兆6,826億円(うち、利子・配当収入は49兆2,195億円)のプラスを確保している。

GPIF公表資料より

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