期間収益率は3.57%のマイナスに――GPIF2024年度第2四半期運用実績
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月1日、2024年度第2四半期(7月~9月)運用状況を公表した。2024年度第2四半期の期間収益率は3.57%のマイナスとなり、期間収益額は9兆1,277億円のマイナスとなった。市場運用が開始された2001年度以降の収益率は4.26%(年率)のプラスとなり、累積収益額は153兆6,431億円のプラスだった。その結果、2024年度第2四半期末現在の運用資産額は248兆2,274億円となった。
GPIFの宮園雅敬理事長は同日、日本銀行が7月に政策金利を引き上げた一方、米国連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が9月に利下げを行ったこと等から、結果として国内外の長期金利は低下(債券価格は上昇)したとのコメントを公表。金融政策の方向性の違いから国内外の金利差が縮小したため、為替は対ドル・対ユーロともに円高となったほか、株式市場では米国で景気がソフトランディング(軟着陸)するとの見方が強まり株価が上昇した一方で、日本では8月の大幅な下落とその後の持ち直しが見られる中で円高が進んだこと等から株価は下落し、国内外の主要な株価指数は強弱まちまちな結果となったとしている。