日本精神科病院協会が総会 国へ値上げの補填を求める考え(6月10日)
日本精神科病院協会は6月10日、都内で令和4年度定時社員総会を開催した。
山崎學会長は冒頭の挨拶で、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻などの影響による公共料金等の値上げを指摘し、国に対し補填を求めていく考えを示した。
山﨑会長は、「社会的危機のなかでどのように地域の精神科医療を守っていくか。経済的補助を含め措置がなされるように、執行部としてがんばっていきたい」と述べた。
また、病院給食費についても言及し、「25年も据え置きであることは問題であり、値上げは喫緊の課題。大規模な広報が必要」と強調した。
来賓として、厚労省の林修一郎精神・障害保健課長が、田原克志障害保健福祉部長の挨拶を代読。
6月9日の「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」で取りまとめた報告書について、「大変実りのある報告書ができた。次期診療報酬改定の必要な財政的方策を含め、具体的方策を検討し、早期実現を図っていく。一方で、新たな取組みが地域に根ざしたものになるよう、ご理解ご協力を賜りたい」とした。