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特集は高齢者の健康をめぐる動向――令和5年版高齢社会白書

内閣府は6月20日、令和5年版高齢社会白書を公表した。高齢社会白書は、高齢社会対策基本法に基づいて毎年国会に提出されているもので、高齢化の状況や政府が講じた高齢社会対策の実施の状況、高齢化の状況を考慮して講じようとする施策について記載されている。
令和5年版の高齢社会白書は、①高齢化の状況②令和4年度高齢社会対策の実施の状況③令和5年度高齢社会対策(令和5年度の各府省庁の主な施策)――の3章構成となっている。
第1章第3節では、高齢者の健康をめぐる動向について特集。内閣府では、高齢社会対策に関する各分野の調査を実施しているが、令和4年度は高齢者の健康に関する調査を行った。この調査結果と、他省庁が実施した調査データなども活用して分析を行い、特集として取りまとめた。

高齢者の健康については、休養や散歩といった健康についての心がけと現在の健康状態を見ると、健康を心がけている人ほど健康状態が「良い」と回答した人の割合が高かった。また、若いときから健康を心がけている人は健康状態が「良い」と回答する人の割合が高かったほか、ウォーキングなどの健康活動やスポーツを50代から行っている人も「健康状態が良い」と回答する割合が多かった。
健康と社会活動への参加について見ると、健康・スポーツ・地域行事などの社会活動に参加した人は健康状態が「良い」と答える割合が高かった。また、社会活動に参加して良かったと思うこととしては、「生活に充実感ができた」「新しい友人を得ることができた」「健康や体力に自信がついた」と回答した割合が高かった。一方、社会活動に参加したいと思わない人のうち、その理由について見ると、「健康・体力に自信がないから」と答える人が最も多かった。
また、健康状態が良い人ほど生きがいを感じている程度が高く、健康状態と生きがいは非常に強い相関関係があるとしている。

新型コロナウイルス感染症拡大による高齢者のコミュニケーション等への影響については、コロナ禍によって人と直接会うコミュニケーションは「減った」と回答する人が6割を超え、そのうち3割が直接会わずにコミュニケーションを取ることが「増えた」と回答。また、コロナ禍前よりも医療機関や病気などの情報をインターネットで調べる高齢者の割合が大きく増加している。このほか、「携帯電話・スマホで家族・友人などと連絡を取る」「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」と回答した割合が次第に高くなっている。

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