見出し画像

マイナポータル上での閲覧に「患者サマリー」を提案――電子カルテ情報共有サービス(2023年9月11日)

厚生労働省は9月11日、健康・医療・介護情報利活用検討会「医療等情報利活用ワーキンググループ」(WG)を開催し、2024年度中の運用開始を予定している「電子カルテ情報共有サービス(仮称)」について、電子カルテ6情報と療養上の計画・アドバイスをマイナポータルにおいてセットで閲覧できる「患者サマリー」のイメージ案を示した。

電子カルテ情報共有サービスには、医療機関で日々電子カルテに入力する6情報(傷病名、アレルギー情報、感染症情報、薬剤禁忌情報、検査情報、処方情報)をその都度、登録する方針が示されている。それにより患者は、マイナポータル上で自身の6情報について閲覧が可能となる。

今回はその6情報に加えて、「1日〇分、〇〇程度の運動を行いましょう」「〇か月ごとに血液検査を予定しています」といった「療養上の計画・アドバイス」を追加し、6情報とセットでマイナポータルにおいて「患者サマリー」として、わかりやすくまとめて表示する案を示した。

「患者サマリー」の利用シーンとして、以下が想定されている。

  • 患者が自分の病態を把握し、医師からアドバイスを受ける

  • 患者が他院に受診する際に医療者に情報共有する

  • 救急搬送時に医療機関に情報提供する項目とする 

関連書籍 

「電子カルテ情報共有サービス(仮称)」については、社会保険研究所発行『医療DXの今後に向けて 電子処方箋・オンライン資格確認Q&A 令和5年4月版』の20~29頁に掲載されています。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

社会保険研究所ブックストアでは、診療報酬、介護保険、年金の実務に役立つ本を発売しています。