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日医が新型コロナの拡大で「医療危機的状況宣言」を発表(4月1日)

日本医師会は1日の会見で、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、「医療危機的状況宣言」を発表した。

宣言では、現状の医療について「これまで経験したことのない多くの資源を注入しながら、それ以外の疾病の治療も継続するという危機的な状況に陥りつつある」と指摘。その上で、「医師をはじめ医療従事者が感染すれば、医療現場から離脱せざるを得ず、国民に適切な医療ができなくなることが懸念される。一部地域では病床も不足しつつあり、感染爆発が起こってからでは遅く、今のうちに対策を講じなくてはならない」とし、医療提供体制を維持するため、国民に対し自身の健康管理や感染拡大の防止、適切な受診行動を求めた。

横倉義武会長は、「国による緊急事態宣言は経済や国民生活を勘案して発令される。しかし現在、我々が行っている対策は2週間後に結果が表れるため、感染爆発が起こってからでは遅い。今のうちにしっかり対策を講じておくべきだ。医療現場として今の状況について宣言を出した」と説明した。

一方、政府の専門家会議のメンバーでもある釜萢敏常任理事は「私どもとしては、早く国に緊急事態宣言を出してほしい。これは日医としての立場である」と述べた。同氏は3月30日の会見では、個人的な立場として緊急事態宣言の早期発令を求めていた。

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