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ニコチン依存症治療用アプリの治験結果を公表(5月30日)

治療用アプリを開発する株式会社キュア・アップの佐竹晃太社長は5月30日に記者会見を行い、慶應大学医学部呼吸器内科と共同開発したニコチン依存症治療用アプリの治験結果を発表した。

治療用アプリを使用した治療群の継続禁煙率は対照群に比べて有意に高く、治験結果はアプリが禁煙の継続に寄与したことを示している。同社は、禁煙治療用アプリの薬事承認を申請中で、来年の保険収載を目指している。

同社が開発してニコチン依存症治療用アプリは、個々の患者の症状や治療の状況にあわせて、適切なガイダンスを送り、禁煙治療をサポートするもの。患者は、標準的禁煙治療プログラムに加えて、治療用アプリを使って禁煙を目指す。

治験では、285人が治療用アプリを使用。対照群として287人が治療効果のないアプリを使用し、9~24週の継続禁煙率を比べた。その結果、治療用アプリを使った治験治療群の継続禁煙率は63.9%、対照群は50.5%で、治療群は対照群に比べ13.4ポイント高く、統計学的な有意差を示した。  

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