日医の中川副会長が会長選に立候補「横倉執行部の本流の後継者」(6月1日)
日本医師会の中川俊男副会長は6月1日、都内で会見を開き、同27日に予定されている日本医師会会長選挙に立候補を表明した。
横倉義武会長も6月1日、福岡市で会長選挙に出馬を表明。中川副会長は、「私は横倉執行部の本流の後継者であると自負している。横倉会長からは今年に入って2回ほど『今回で私は(会長を)降りる。あとは君に任せる』 との趣旨の言葉を直接言ってもらった。その都度、身の引き締まる思いで、がんばろうと思ったのは事実だ」と説明。
横倉会長の出馬表明については「率直に言ってびっくりした。昨日間接的に聞いて、本日直接本人から言われた」と述べた。
今回立候補を見送って2年後の会長選挙に出るという選択肢はなかったのかの問いに対し、「私は2年間待った。会長選挙の日は私の誕生日で69歳になる。副会長になって10年間、いつか私の出番が来ると思って努力してきた。ぜひご理解いただきたい」と述べた。
横倉会長との選挙戦については「横倉会長は素晴らしい歴史に残る会長である。ただ、どんな素晴らしくても人間であり、限界がある。横倉執行部の本流としてしっかり継承し、政策的にはブラッシュアップして、よりスピード感を持って最大限の強化を図りたい。原則として現在のキャビネット(役員)を維持し、私なりにリニューアルしたい」と述べた。
新型コロナ禍での選挙戦については「このような時期に役員選はない方が良いに決まっている。数日前までは粛々と横倉会長の後を継いでさらに強化し、新型コロナウイルス対策も含めて万全を尽くしてやっていくつもりだった。しかし選挙になったからには、節度ある選挙戦をして、全国の代議員の意思に沿いたい。会員だけでなく国民の理解も得られると思う」と述べた。
会見には、選挙対策本部長の長瀬清・北海道医師会会長、東北医師会連合会会長の佐藤和宏・宮城県医師会会長、東京都医師会の角田徹副会長らが同席した。