自民「国民皆保険」議連が後藤厚労相に要望書(5月17日)
自民党の国民皆保険を守る国会議員連盟(鈴木俊一会長)は5月17日、骨太方針2022および令和5年度予算概算要求に対する「要望書」を後藤茂之厚生労働大臣に申し入れを行った。要望書は健保組合と現役世代を支援するための施策を求めている。丸川珠代会長代行らが大臣室を訪れ、直接手渡した。健保連の佐野雅宏副会長も同席した。
要望書は4月13日にまとめたもので、①国民の安全・安心のための質の高い効率的な医療の実現②全世代で支え合う医療保険制度の構築③健康寿命の延伸に向けた保健事業の更なる推進④健康保険組合の安定化に向けた財政支援─の4本の柱。
①国民の安全・安心のための質の高い効率的な医療の実現では、国民が信頼できる「かかりつけ医」や地域医療構想の推進を求めた。合わせて、医療のデジタル化を一層進めていくため「政府が責任を持って情報プラットフォームを整備・運用する」とした。
②全世代で支え合う医療保険制度の構築では、「過度に現役世代に依存する制度から、全世代で負担を分かち合い、支え合う制度への転換を図ること」と主張した。
③健康寿命の延伸に向けた保健事業の更なる推進では、健保組合が今後も特定健診・保健指導やデータヘルス、コラボヘルス、加入者のヘルスリテラシーの向上など保険者機能を発揮できるよう環境整備を行うことを要請した。
④健康保険組合の安定化に向けた財政支援では、拠出金負担や新型コロナの影響によって財政がひっ迫している健保組合に対し、必要な財政支援の継続を要望した。