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都医の尾﨑会長「繁華街での飲食2~4週間控えてほしい」(7月10日)

東京都医師会は7月10日の会見で、都内で新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が連日200人を超えている現状について見解を示した。尾﨑治夫会長は、集団感染が起こっている地域への対応と市中感染に対する予防対策の2つがポイントになることを強調した。

ホストクラブなどで集団感染がみられる新宿歌舞伎町地区・豊島地区への対策としては、国の支援のもとでの2週間程度の休業要請を提案。その間、地区医師会・保健所等との連携のもとPCR車も用いた迅速で集中的なPCR検査を実施するとした。

尾﨑会長は、「地域を限定して補償を伴う休業要請をし、2週間休んでもらう。その間に、できる限りPCR検査を行うといったことが現段階では必要だ。今後、各県でもホストクラブなどでの感染が広がると思うが、都道府県や区や市に任せるのではなく、国としてしっかりとした対応をとってほしい」と述べた。

市中感染については「マスクを外して唾液が飛び交う状況として、やはり飲み会や接待を伴う飲食などが危ない。繁華街での飲食は少なくとも2週間、できれば4週間は控えてもらいたい。どうしても行きたい人はガイドラインを守っている店を選んで行ってほしい」と述べた。

一方、猪口正孝副会長は、今後の感染者の増加に対して都立や東京都保健医療公社の病院を新型コロナウイルス感染症対応の専門病院とすることを提案。「500床程度の規模の病院が2つあれば、かなりの患者を受け止められる。そこを窓口として、医療の流れがとまらないようにバッファ(仲介役)となってもらいたい」と述べた。

 

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