新型コロナの影響で医師会病院の3~5月総点数は▲8.9%(7月8日)
日本医師会の松本吉郎常任理事は7月8日の会見で、医師会病院を対象とした新型コロナウイルス感染症の病院経営への影響調査の結果(確定版)を発表した。
総件数・総日数・総点数の状況(回答数58病院)をみると、2020年3~5月通期での対前年同期比は総件数▲17.2%、総実日数▲13.6%、総点数▲8.9%となった。入院では新型コロナウイルス感染症への対応のみならず、予定入院の延期などにより3~5月で総件数が▲13.9%となった。入院外では3~5月の総件数が▲17.7%、総実日数が▲17.9%と大きく落ち込んだ。
初診料・再診料の状況(回答数53病院)をみると、3~5月通算の対前年同期比は初診料▲36.5%、再診料または外来診療料▲23.8%だった。
初診料算定回数が最も減少した5月(▲47.0%)は、ほとんどの病院で減少しており、かつ20%以上減少したのは新型コロナウイルス感染症入院患者「あり」の病院すべてとなった。
損益の状況(回答数48病院)をみると、3~5月通算で医業・介護収入の対前年同期比は▲10.1%(医業▲10.0%、介護▲0.1%)で、新型コロナウイルス感染症入院患者「あり」の病院で▲11.3%(医業▲11.3%、介護▲0.0%)となった。
医業利益率は医業収入の減少が影響して、3~5月は▲12.0%となった。新型コロナウイルス感染症入院患者「あり」の病院は▲21.5%。