日本専門医機構への専攻医シーリングの要請まとめる(9月11日)
医道審議会の医師分科会医師専門研修部会は9月11日、専門医研修における専攻医募集のシーリング(上限設定)に対する日本専門医機構への要請内容を大筋でまとめた。
都道府県の地域医療対策協議会などの意見を踏まえ、診療科・都道府県別の上限設定を一定程度緩和することを求めた。日本専門医機構は理事会での了承を得た上で、要請内容をシーリングに反映させ、10月をめどに専攻医募集を開始する。
来年度開始の研修プログラムに関しては3点を要望。具体的には、①地域枠の医師と自治医科大学出身の医師をシーリングから除外する②過去の採用数が少ない都道府県別診療科などは過去2年の採用数のいずれかが10未満であるとしたシーリングについて、過去2年の採用数のうち、大きいほうとする③地域貢献率の算出では、シーリング対象外の都道府県において研修する期間に加え、都道府県の医師少数区域で研修する期間も含める─とした。
また、育児や介護などライフイベントに柔軟に対応するためのカリキュラム制を速やかに整備し、日本専門医機構や学会のHPで公開することを求めた。