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新型コロナワクチンの交互接種について初報告 3回目モデルナ接種では抗体価高いが副反応の割合高い(2月18日)

厚労省は2月18日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種における交互接種の有効性と副反応に関する調査結果を初めて報告した。3回目接種では、ファイザー社のワクチンよりも交互接種となるモデルナ社のワクチンのほうが、接種後の抗体価が高い一方、副反応の出る割合が高かった。

同日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同部会で説明した。  

ファイザー社のワクチンを2回接種した後、3回目にファイザー社のワクチンを接種した2826人と、3回目にモデルナ社のワクチンを接種した773人のデータが示された。3回目接種28日後の平均抗体価は、ファイザーが接種前の54.1倍、モデルナが接種前の67.9倍で、ファイザーよりモデルナのほうが高かった。

3回目接種後1週間の副反応については、ファイザーでは2626人中、37.5度以上の発熱が39.8%、38度以上は21.4%、疼痛が91.6%となった。モデルナでは437人中、37.5度以上の発熱が68.0%、38度以上は49.2%、疼痛が93.8%となった。発熱や疼痛などの副反応は、ファイザーよりモデルナで発現頻度が高かった。

一方、両ワクチンとも腋窩痛やリンパ節痛等の頻度は2回目接種後に比べて3回目接種後のほうが高かった。また、3回目接種後の病休の取得状況に大差はなく、病休を取得した人のうちほとんどが2日以内であった。

重篤な副反応疑い報告については、ファイザーの3回目接種で心筋炎2例が追加されたがいずれも軽快。モデルナの3回目接種では報告事例がなかった。

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