見出し画像

大病院から地域の医療機関への逆紹介推進へ―医療保険部会が制度改革に向け「議論の整理」まとめる(12月23日)

社会保障審議会医療保険部会(遠藤久夫部会長)は12月23日、医療保険制度改革の「議論の整理」をまとめた。大病院から地域の医療機関への逆紹介を推進し、大病院の再診を続ける患者の定額負担の除外要件を見直す方針を示した。

令和2年1月以降に同部会で議論した、医療保険制度改革の項目についてまとめている。

病院の定額負担の拡大について、
▽対象病院を拡大する
▽定額負担を増額し、保険給付からその分を控除する
▽大病院からかかりつけ医機能を担う地域の医療機関への逆紹介を推進する ▽再診患者の定額負担の除外要件を見直す
との方針を示した。今後は、これらを中医協で具体的に検討する。

産科医療補償制度が見直されることに伴い、同制度の掛け金が4年1月から4千円下がるが、出産育児一時金はその分下げることはせずに、支給総額を42万円に据え置く方針も示した。

出産費用は年々増加していることから、今後、出産費用の詳細を把握した上で、支給額の検討を行っていく。

社会保険研究所ブックストアでは、診療報酬、介護保険、年金の実務に役立つ本を発売しています。