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新型コロナで中川会長「最大の危機」(4月7日)

日本医師会の中川俊男会長は4月7日の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大の現状について「最大の危機である。国民に強い危機感・緊張感を呼び戻さなければならない」と警鐘を鳴らした。

現在の全国的な感染の再拡大について「第4波というより第3波のリバウンドといったほうがいい。緊急事態宣言を先行解除した大阪府の感染拡大は800人を超えており、すさまじいものだ。3週間遅れで宣言を解除した首都圏とその周辺の地域の急増も間近に迫っていると考えた方がいい。新型コロナが日本に襲来して1年が過ぎたが、これまでの最大の危機だ」と述べた。

その理由として、①国民がコロナに慣れて、自粛という我慢が限界にきている②感染力の強い変異株が主流になりつつある―の2点をあげた。

その上で、「早急に最初の緊急事態宣言時のように国民に危機感・緊張感を呼び戻さなければならない。当時はデパートや大きな商業施設も休止し、その結果ロックダウンされたかのように街から人影が消え、一応の収束を迎えることができた。広範囲な休止要請がことの重大性を喚起したのではないか。政府は国民に対し、いま以上の強いメッセージの発信をお願いしたい」と訴えた。  

会見する日本医師会・中川俊男会長

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