謎の新興国アゼルバイジャンから|#49 伝える力(下)「取材すること」と「報道すること」
皆さんこんにちは。
今回は「伝える力」の第3回、最終回です。
その前にご報告。
今年のゴールデンウィークは新陛下の即位を祝うということで、日本は10連休だったそうですが、在アゼルバイジャン日本国大使館では、5月1日から3日まで、天皇陛下のご即位を祝う祝賀記帳の受付を大使公邸で行いました。
記帳にはアゼルバイジャン政府を代表してババエフ環境・天然資源大臣(日本・アゼルバイジャン経済合同委員会共同議長)、そして同委員会の共同議長を長く務め、日アゼル関係の発展への功績により2016年に旭日大綬章を受章されている任国随一の親日家シャリホフ前副首相がお見えになったのをはじめ、各国大使・国際機関代表、バクー国立大学日本語学科長やYapon.az(現地の日本愛好家によるNGOグループ)代表など、多くの方が訪れて下さいました。
200年ぶりの生前退位、31年ぶりの新天皇の即位・改元という私たち日本国民にとっての大ニュースは、外国メディアでも大きな関心を持って報道されました。4月30日の先の天皇陛下の御退位(退位礼正殿の儀)はBBC、CNN、France24など主要海外メデイアは揃って生中継で放送し、翌5月1日の新天皇陛下の御即位(剣璽等承継の儀・即位礼正殿の儀)も速報で報道しました。
CNNは4月下旬以降「Chrysanthemum throne」と題する上皇陛下の足跡を綴った30分の特集番組を繰り返し放送していましたし、BBCは日本に有名キャスターを派遣し、4月30日に繰り返し皇居前広場から実況中継をしていました。
BBCでは、先の天皇陛下が新憲法下で初めて即位した「人間天皇」であること、日本国民統合の象徴として被災地の訪問や国内外の慰霊の旅を続けてこられたことに言及し、「戦後70年、日本は一度も戦争をしたことがなく、一人の戦死者も出していない。これは第二次世界大戦後の世界で極めて特筆すべきこと(extraordinary)であり、陛下は「平成の時代が平和のうちにおわろうとしていることに安堵している」と述べられた」と語っていました。
また、5月5日の日曜日、日本人会の新天皇即位祝賀パーティを同じく公邸で開催しました。抜けるような快晴で、皆さん公邸の庭で愉しいひとときを過ごされました。
では。本題に入ります。
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