認知症予防でKPIを設定(5月16日)
政府は5月16日、認知症施策推進のための有識者会議に、6月にまとめる予定の今後の認知症施策の大綱のたたき台を示した。
たたき台では、認知症予防に係るKPI(評価指標)を設定し、「70歳代での発症を10年間で1歳遅らせる」ことを示した。認知症の有病率に置き換えると10年間で約1割の低下となる。大綱の目標の年となる2025年までの6年間で6%低下することとした。
具体的に、70~74歳の2018年の有病率3.6%を3.4%、75~79歳の有病率10.4%を9.8%に2024年までに低下させる。認知症予防に係る数値目標の設定は初めて。有識者からは「妥当で実現可能な目標」と賛意が上がったという。政府は6月にも大綱をまとめる予定だ。