東京都医師会がシンポジウムで2040年に向けた提言を発表(2023年4月6日)
東京都医師会は4月6日、TMA近未来医療会議の第4回公開シンポジウムを開催し、堀真奈美座長が「東京から日本の未来を変える 最大『多様』に向き合う近未来の医療」と題した提言を発表した。
提言では、①高齢者を一律に社会的な弱者ととらえない制度②人生100年時代の「切れ目のない」社会保障と地域包括ケアの深化③かかりつけ医機能が発揮しやすい制度整備④医師の働き方改革の推進と国民・患者の啓発・理解⑤東京都固有の課題――といった論点について、2040年に向けた考え方を示した。
医療保険制度については、「年齢のみに依存するのではなく、負担能力に応じた窓口自己負担、所得に応じた保険料負担」にする必要があると指摘。「制度横断的にみても整合性のとれる負担上限認定制度」を検討することを提案した。
かかりつけ医機能については、地域の医師会を中心に連携し、地域を面で支える連携医療が重要と指摘。最終的には、すべての国民が希望すれば、身近で信頼できる「かかりつけ医機能をもつコミュニティ主治医」を選択できるようにすることが望ましいとしている。ただし、その名称は検討が必要とした。
(詳細は「社会保険旬報」本誌で掲載予定)