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訪日外国人の診療価格算定方法マニュアル作成へ(2月8日)

厚労省は2月8日の訪日外国人旅行者等に対する医療の提供に関する検討会で、訪日外国人旅行者に関する診療価格について、「自由診療であるため、各医療機関が任意に診療価格を設定してよいもの」としつつ、考え方の枠組みや事例を紹介することを説明した。本格的な議論は次回に行う。

議論にあたり、「訪日外国人に対する適切な診療価格に関する研究」の現時点での検討内容が東京大学大学院の田倉智之特任教授から報告された。同研究では「訪日外国人の診療価格算定方法マニュアル」も作成する予定だ。

訪日外国人の診療価格の計算方法案として、通訳などの追加原価と、通常診療に相当する範囲の外国人診療に伴う原価増をそれぞれ算定して合算し「訪日外国人の特別診療の全体原価」を出して、さらに材料費や利益を上乗せすることが示された。外国人診療に伴う原価増には、公的診療報酬請求点数に倍数をかけて算出するとした。  

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