科学的介護検討会が課題の整理の方向性を議論(5月9日)
厚労省の科学的裏付けに基づく介護に係る検討会は5月9日、新たな介護のデータベース「CHASE」で収集する情報項目の選定など、今後の課題の整理の方向性について議論した。収集する情報は昨年3月の中間取りまとめで総計265項目が設定されているが、厚労省は現場の負担等に配慮し、さらに絞り込む方針。
収集する項目について次回会合でヒアリングを行って選定していくことや、標準化された介護関連のケアコードの開発の必要性について了承した。
検討会は、今夏を目途に議論を取りまとめる。取りまとめには、収集する項目などの初期仕様や、モデル事業の実施、収集した情報のフィードバックなどに関して盛り込まれる方向だ。取りまとめを踏まえて、厚労省は今年度にCHASEのシステムを構築し、来年度以降、情報収集を開始。収集した情報は2021年度の介護報酬改定の議論にも活用していく考えだ。