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勤務医の上位10%の時間外労働時間が1824時間に微減(7月31日)

厚労省は7月31日、医師の勤務実態調査の結果を公表した。昨年9月に実施したもので、勤務医の上位10%の時間外労働は1824時間となり、前回平成28年度調査の1904時間から減少した。

WEB回答者を含む20382人と3967施設の結果を集計。三師調査と異なる調査対象者の診療科の性、年齢などの偏りは調整し、比較可能なデータとしている。

厚労省は、労働時間の適正化管理や36協定の点検など緊急的な対策が一定の効果を出したと説明している。2024年からの医師への時間外労働規制では、勤務医の上位10%の労働時間を確実に減らす観点を含め、1904時間から12で割れる近似値として、上限1860時間の特例を設定した。上位10%の労働時間がわずかだが減ったことにより、1860時間の妥当性が改めて、厚労省の検討会で議論されそうだ。

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