協会けんぽ、平均保険料率10%据え置きを了承(12月17日)
全国健康保険協会(協会けんぽ)は12月17日の運営委員会で、令和4年度平均保険料率について現行10%に据え置くことで了承した。変更時期は令和4年4月納付分から。次回1月27日の運営委員会で都道府県単位別の保険料率を決定する。
前回11月26日の運営委員会では、中長期的な視点から平均保険料率10%維持を支持する意見がでる一方、4兆円を超える準備金のあり方について加入者への還元策も含めた検討が求められた。
これを受けて、協会事務局は加入者・事業者の目に見える形での保健事業の充実に向けた検討を進める方針を提示。
令和4年度からLDLコレステロール値に着目した受診勧奨を実施し、喫煙対策やメンタルヘルスなどの保健事業も推進する。
令和6年度から8年度の第6期保険者機能アクションプランでは、◇被扶養者を対象とした高血圧などの未治療者への受診勧奨(6年度実施)◇支部主導の喫煙やメンタルヘルスなどに着目した新たなポピュレーションアプローチ(6年度実施)◇利用者負担額の軽減を含めた健診等実施率の向上を図るための具体的方策の検討(6年度以降の実施)―を展開する。