マガジンのカバー画像

新しい年金時代

年金実務に携わる皆さまに、公的年金等を中心とした制度改正の動向や実務情報をお届けします。定期購読(月500円)のほか、読みたい記事だけ各100円でご購入いただけます。
国内でも有数の年金に特化したメディアです。
¥500 / 月
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

事例でみる障害年金請求の勘所|#6 脳梗塞による請求事例

  脳梗塞等の脳疾患は、およそ40歳代から発症のリスクが高まっていき、50歳代から60歳代にかけてピークを迎えます。日本の傷病別死因では、例年3位か4位に位置づけされ死亡率の高い傷病ではありますが、一命は取りとめたとしても、高確率で後遺症が残る傷病でもあります。  この後遺症が重い症状ですと、障害状態となってきますので、障害年金の請求も考慮に入れなければなりません。今回は、脳梗塞により重たい後遺症が残ってしまった方における障害年金請求の事例を検証していきます。

有料
100

社会保険の基本手続|退職時の年金・健康保険・雇用保険

社員が退職したときの資格喪失届①健康保険・厚生年金保険 会社員は、会社に勤務している期間、健康保険と厚生年金保険の被保険者(=加入者)となります(ただし、後述のように勤務時間等の被保険者の要件があります)。会社を退職すると、この被保険者の資格を喪失する(=被保険者でなくなる)ことになります。 資格を喪失した日は退職した日ではなく、「退職日の翌日」となるので、注意が必要です。たとえば、3月31日退職の場合は、4月1日が喪失日となります。 会社は、社員が退職して被保険者資格

年金改正関連コンテンツのご紹介

note年金時代では、令和4年4月以降に実施される年金改正について、記事やパンフレット、動画(有料)をご用意してお届けしています。ぜひ、年金相談などに際して、ご活用ください。 三宅社労士の年金実務セミナー|令和4年度からこう変わる!公的年金制度 part1:在職中の年金受給(令和4年4月実施) part2:年金の繰上げ受給と繰下げ受給(令和4年4月施行) part3:厚生年金・健康保険の適用拡大(令和4年10月・令和6年10月施行) 動画でわかる年金制度改正(全1回:三

三宅社労士の年金実務セミナー|#6  令和4年度からこう変わる!公的年金制度 Part3 厚生年金・健康保険の適用拡大

本年4月、年金制度改正法(「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」令和2年6月5日公布)の目玉の事項が施行となります。年金実務セミナーでは、直前の1月から3月にかけて、次の3つのパートごとに改正内容を再確認しています。 3月はpart3の「厚生年金・健康保険の適用拡大」について見ていきます。 part1:在職中の年金受給(令和4年4月施行)→1月21日(金)掲載 part2:年金の繰上げ受給と繰下げ受給(令和4年4月施行)→2月18日(金)掲載 pa

有料
100

法律で読み解く 令和4年度の年金額

1.年金額改定の前提となる基本数値 令和4年1月21日に総務省から前年(令和3年)の年平均の消費者物価指数(総合指数)が公表されるとともに、厚生労働省のホームページでは、令和4年度の年金額に関する“Press Release”が行われた。厚生労働省の“Press Release”によると、令和4年度の年金額は、令和3年度から0.4%引き下げられるということである。 ここでは、令和4年度の年金額が令和3年度から0.4%引き下げられることになった根拠について、法律の条文を手がか

有料
100

遺族年金のしくみと手続~詳細版|#9 死亡後に障害厚生年金の受給権を行使して遺族厚生年金の受給要件を満たす

石渡 登志喜(いしわた・としき)/社会保険労務士・年金アドバイザー 今回は、会社員の夫が肺がんで亡くなり、夫の死亡後に障害厚生年金の受給権を行使して、妻が遺族厚生年金を請求する事例です。夫は会社勤務中に肺がんが見つかり、体調が悪化して退職し、その後に亡くなりました。年金加入期間が25年に満たないので、一見すると遺族厚生年金を請求できないように思われます。しかし、本事例は「障害等級2級以上に該当する障害の状態にある障害厚生年金の受給権者が死亡した場合」という短期要件を満たすと

有料
100

年金・税金 わたしの相談事例 公開します|#6 年金受給世代の医療費控除

今はまさに確定申告の繁忙期で、私も補助業務に追われる日々です。 特に医療費控除については長年数多くの申告に関わってきましたが、その中から今回は、年金受給世代の医療費控除にスポットを当てて、押さえておきたいポイントについて事例を絡めて詳しく解説したいと思います。 <図表1>は、一般の方向けのライフプランセミナーで、医療費控除の説明をする際に私が使用しているスライドです。お伝えしたい情報はいくらでもあるのですが、医療費控除だけに多くの時間を割くわけにもいきませんので、この1枚を

有料
100

事例でみる障害年金請求の勘所|#5 統合失調症による請求事例

 統合失調症とは、心や考えをバランスよく保つことができず、そのため、自身の気分や行動をうまくコントロールすることができず、人間関係などに悪影響が出る傷病です。具体的には、悪口を言われたわけでもないのに、そう思ってしまう等の幻覚や妄想、または意欲や感情表現力の低下が症状としてあります。  このような症状が出現すれば、当然、労働や日常生活にも支障が出てきます。しかし、実際、どのくらい支障が出ているかは、本人にしかわからず、数値的なものでその症状の重さを計ることができません。  こ

有料
100