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#14 民主主義と法の支配 権力の腐敗・汚職に立ち向かうには⑵

香取 照幸(かとり てるゆき)/上智大学総合人間科学部教授、一般社団法人未来研究所臥龍代表理事

※この記事は、2017年11月27日に「Web年金時代」に掲載されたものです。

みなさんこんにちは。
本稿は外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。


大使としての仕事もご紹介します

古い友人から「連載、面白く読ませてもらってるんだが、『大使の仕事』の話が出てこないな。大使って毎日何やってるんだ?」という質問を受けました。

確かに連載の中で「大使としての仕事」らしき話を書いたのは部下の結婚式出席くらいですから、もしかして毎日映画を見たりパーティに出たりして遊んでるのでは、なんて思われているかもしれません(笑)。もちろんそんなことはありません。

なので今回はまず、大使の仕事の一端を紹介してみたいと思います。

10月下旬に日本財団の笹川陽平会長がアゼルバイジャンを訪問されました。直接の用務は日本財団が行っている各国大学・研究機関等への現代日本紹介書籍の寄贈プロジェクトでここアゼルバイジャンの4つの大学・研究機関に書籍寄贈をしていただけることとなり、その寄贈式への出席でした。

同時に、ご存じの方も多いと思いますが、笹川会長はハンセン病撲滅をライフワークとされており、WHOハンセン病制圧大使、日本国ハンセン病人権啓発大使をつとめておられます。日本財団は昨年6月にはバチカンでローマ教皇庁との共催で「ハンセン病患者・回復者の尊厳の尊重とホーリスティックケアに向けて」と題する初めての国際会議を開催しています。

アゼルバイジャンには南コーカサスで唯一のハンセン病患者の療養施設があり、会長は10年前に一度訪問されています。今回は10年ぶりに再度の訪問をされたい、とのことで、実質2日弱の滞在日程の中で、ハンセン病療養施設訪問、件の書籍寄贈式、そして政府海事局及び当地レスリング協会訪問という、かなりタイトな日程をこなしていただくことになりました。

笹川会長には厚労省在職時代から親しくご指導いただいてきており、図書寄贈についても破格のご配慮をいただいた上、わざわざ当地まで足を運んで下さいました。またハンセン病問題は私が小泉官邸で最初にやった仕事(ハンセン病国賠訴訟控訴断念の内閣総理大臣談話の作成)ということもあって、寄贈式だけではなく、ハンセン病療養施設視察にも随行させていただくことになりました。

バクー郊外、ウムバキ村にあるハンセン病療養施設。
入所者の多くは高齢で現入所者は15名。
日本の療養所と同じく、敷地内に入所者の住居が点在している。
ADA大学で開催された現代日本紹介書籍寄贈式での笹川会長のスピーチ。
ADA大学パシャエフ学長、ハザール大学ハムレット学長ほか受贈4機関の代表との記念写真。
寄贈図書の前で。

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