日本医師会の横倉義武会長は2018年７月27日、加藤勝信厚生労働大臣と面談し、日医の検討会議がまとめた「医師の働き方改革に関する意見書」を説明した。

医療界の考えを集約した意見書では、「現行法令の枠内における『特例の在り方』だけでなく、必要であればその枠組には必ずしもこだわらない議論が必要。長時間労働の是正を進めるのは大前提として、勤務医の労働法制の構築も視野に入れ、医師の働き方にあったよりよい制度を構築することが必要」と提言している。

終了後、同席した日医の今村聡副会長は記者団に対し、加藤大臣の発言を紹介。加藤大臣は「ご意見はよくわかった。しかし、現行法制のなかでできることもあるため、それとの摺りあわせをどう考えるか。限られた時間のなかで要望をどこまで実現できるかは、厚労省の検討会でしっかり議論していただく」と話したという。