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#26|てんかんによる障害年金請求

年金時代編集部


 精神の障害は、「心の病」または「心の障害」と捉える人も多いかと思われますが、障害年金の請求においては、「脳の病」と捉えます。脳の機能に何らかの問題が発生したことにより、気持ちが不安定になったり、うまく人と付き合いができなくなったり、または幻想が見えたりします。これが、うつ病等のいわゆる「心の病」と言われます。

 障害年金における精神の障害は、もちろん上記のような「心の病」も取扱いますが、それ以外に記憶障害やてんかんといった「心」とは少々異なる症状も取り扱います。その理由として、これらの傷病も脳に由来するものだからです。脳機能の損傷により、記憶障害等のいわゆる高次脳機能障害になったり、てんかんになったりします。

 今回は、その中でも少々特殊な「てんかん」による障害年金請求の事例を取り上げてます。

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