健保連の令和3年度決算は▲825億円の赤字に 高齢者等拠出金は3.0%の伸び(10月6日)
健康保険組合連合会は10月6日、令和3年度決算見込みを発表した。令和3年度決算見込みの経常収支は▲825億円の赤字となり、平成25年度以来8年ぶりに赤字となった。
保険料収入の伸びは前年度比1.0%増と低い水準だが、保険給付費は前年度比8.7%増と大きく伸びた。高齢者等拠出金は3.0%の伸び。
赤字組合数は740組合で前年度より282組合増加し、全体の53.3%となった。
今後の見通しとして、令和4年度は一時的な高齢者拠出金の精算戻り等の支出減少により、収支が一時的に減少する。令和5年度以降は、団塊世代が後期高齢者となることで拠出金が増加し、さらなる財政悪化が見込まれるとした。
佐野雅宏副会長は「高齢者医療の枠組みを見直し、現役世代の負担上昇を抑えることが必要」と主張した。