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初診のオンライン診療「過去に対面診療した患者のみ認めるべき」(10月13日)

東京都医師会の尾﨑治夫会長は10月13日の会見で、8日に3大臣合意された初診を含むオンライン診療の原則解禁について、過去に対面診療した患者のみを認めるべきとの見解を示した。

初診からオンライン診療を認めることについては「対面診療を原則としている医療機関であり、なおかつ過去に対面診療を行った履歴を持っている患者に対しては、認めていいのではないか。一方、オンライン診療を専門としている診療所が、まったく対面診療を無視してグループで全国展開するようなところについては、私は認めてはいけないと考える。あくまで対面診療を前提に、対面診療を行ったことがあって、その方の人となりをある程度わかっている患者に対してオンラインで初診から診療するかたちは今後あってもいい。また、初診料や再診料など診療報酬の設定について、きめ細かい対策を講じた上で、初診から認めるのであれば無下に反対しない。いくつかのハードルを越えなければいけないと思う」と述べた。

来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催については、「感染症対策の観点からみると、従来どおりに全世界から観客を呼んで開催できるのかといえば、ワクチンが開発されるなどよほどのウルトラCがなければ難しい。ただし、がんばってきた選手のことを考えた場合、無観客の状態で、選手や役員などの感染対策をきちんととった上での開催であれば、もしかしたら不可能ではないのかなとも思う」と述べた。

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