中医協の入院医療等の調査・評価分科会は４月28日、令和４年度診療報酬改定に向けた議論のスケジュールを確認するとともに、令和３年度特別調査の調査票を大筋で了承した。新型コロナの影響を把握する質問項目の一部で意見が分かれたが、調整した上で、基本問題小委員会に報告する。

調査項目の柱は４つ。うち３つは一般病棟入院基本料の「重症度、医療・看護必要度」の見直しの影響など令和２年度調査と同様だが、令和３年度調査では新たに「特定集中治療室管理料等の集中治療を行う入院料の見直しの影響」を調査する。特定集中治療室等は新型コロナの重症患者が入院していることが想定され、新型コロナの確保病床数などの質問項目を設けた。

また、療養病棟などでの新型コロナの回復患者を受入れ状況に関する質問項目では、人数などを把握する詳細な質問項目にすべきとの意見と煩雑さを避けるため簡潔にすべきとの意見の両者があり、再度調整することになった。