当社（社会保険研究所）は2019年に発刊して大好評をいただいた「医科点数表Ｑ＆Ａ集（2019年版）」の４年ぶりの改訂版となる「医科点数表Ｑ＆Ａ集（令和5年4月版）」を発刊いたします。

本書は以下の章から構成されています。本稿では以下、それぞれの章の内容や特長を紹介いたします。なお、さらに詳細な目次は「ページ見本」の中でご確認いただけます。

令和5年4月からの特例措置等

令和５年４月１日から、診療報酬上の特例措置等（①オンライン資格確認の導入の原則義務付けに係る経過措置、②オンライン資格確認の導入・普及に関する加算の特例措置、③医薬品の安定供給問題を踏まえた診療報酬上の特例措置）が実施されますが、ここでは医科点数表に関する事項をまとめています。

また、関連する省令・告示等について、改正部分が分かるように改正省令・告示等の内容を掲載しています。

第1章　医科点数表Ｑ＆Ａ

「第１章」では、令和５年３月31日発出の「疑義解釈資料の送付について（その46）」までの情報に基づき、「基本診療料」「特掲診療料」「不妊治療の取扱い」「介護老人保健施設入所者に係る診療料」「特定保険医療材料」「入院時食事療養及び入院時生活療養」「療養担当規則関係」「ＤＰＣ」「記載要領」の項目ごとに、令和４年度診療報酬改定後の医科点数表の解釈に必要なものを掲載しています（令和５年４月５日発出の「その47」については巻末に追補として掲載）。また、疑義解釈で示されている「保険適用となる検査手法・検査キット名等一覧（新型コロナウイルス感染症関連）」については、Ｑ＆Ａとしてではなく、その内容をまとめた一覧形式で掲載しました。

基本診療料と特掲診療料のＱ＆Ａについては区分番号、「通則」、「注」などの項目ごとに掲載し、項目内では原則として点数表関連Ｑ＆Ａ→施設基準関連Ｑ＆Ａの順になるように整理しています。施設基準関連Ｑ＆Ａには緑色の網かけをして表示し、点数表関連Ｑ＆Ａと区別できるようになっています。Ｑ＆Ａ中に、別の通知等を参照する旨が書かれている場合は、必要に応じて当該通知等を掲載し、緑色の文字にすることでＱ＆Ａ本文と区別できるようにしています。

各Ｑ＆Ａのにはその根拠となる事務連絡の発出日等を示しているので、第３章で原文の確認が可能です。

「2019年版」との違い
「2019年版」では、Ｑ＆Ａを縦に並べて掲載していましたが、今版では各ページの左欄に「問（Ｑ）」を、右欄に「答（Ａ）」を掲載し、「問（Ｑ）」の検索性がアップしています。

第2章　審査支払機関における取扱い

「第2章」では、社会保険診療報酬支払基金（支払基金）、国民健康保険中央会（国保中央会）で公表している「審査情報提供事例」と「支払基金における審査の一般的な取扱い」を整理し、診療項目順に並べています。診療項目から探せる目次も掲載しているので，検索も容易です。

今版から掲載するようになった情報であり、Ｑ＆Ａ以外の留意点も見逃しません。

第３章　Ｑ＆Ａアーカイブ

「第３章」では、平成14年度診療報酬改定から令和５年３月末までの疑義解釈資料等を改定年度別に極力原文通りに掲載しています。原則として、医科点数表関連のもののみを掲載しているため、原文にそれ以外の項目のＱ＆Ａがある場合には「（略）」と表記して省略しています。また、原文に医科点数表関連のＱ＆Ａがない場合にはその疑義解釈資料は掲載していません。

掲載してあるＱ＆Ａのうち、のちに発出された疑義解釈資料の中で訂正等が行われるものについては当該Ｑ＆Ａの最後に「訂正あり」「廃止」と表記し、訂正等の根拠となる事務連絡を併せて示しています。

「2019年版」との違い
「2019年版」では平成20年度診療報酬改定からの疑義解釈資料を掲載していましたが、今版では平成14年度診療報酬改定からの疑義解釈資料等を掲載して大幅にパワーアップしています。

 付録　保存版　医科診療報酬Ｑ＆Ａ

「付録」では、「医科診療報酬Ｑ＆Ａ（平成13年版）」の全Ｑ＆Ａを収載しています。これは当社が平成13年に発刊した書籍ですが、廃刊となった後、あるいは復刻版を収載した「2019年版」が品切れとなった後にもお問い合わせをいただくことが多く、今版においても収載することといたしました。今版では２色での掲載とするに当たって体裁の変更はありますが、Ｑ＆Ａの内容は「2019年版」と同様、当時のままのものを掲載しています。

「2019年版」との違い
「2019年版」では、当時のままの体裁のものを２in１の形で掲載していたため、文字が若干小さくなってしまっていましたが、今版では新たな体裁でより見やすくなっています。「問（Ｑ）」には青のあみをかけて「答（Ａ）」と区別できるようにしています。

算定や請求に大活躍
本書は医科点数表のＱ＆Ａ集としての機能に特化した、他に類を見ない書籍で、コンテンツはいずれも資料価値の高いものばかりです。ぜひお手元において診療報酬請求事務をはじめとする皆様の業務にお役立てください。

内容見本
内容見本をＰＤＦでダウンロードできます。
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