社会保障審議会の新会長に田中滋氏を選出(1月29日)
社会保障審議会が1月29日に開かれ、田中滋・埼玉県立大学理事長を会長に選出した。田中会長は、「社会保障は国民に安心・安全をもたらす最も重要な制度だ。委員の皆さんと真摯な議論を進めていきたい」と述べた。会長代理は増田寛也・東京大学公共政策大学院客員教授が続ける。
厚労省は全世代型社会保障改革と令和3年度予算案を報告した。
意見交換では、日本医師会の今村聡委員が医師の働き方改革について、大学からの派遣医師の引き揚げにつながらないよう、「拙速な議論は避けてほしい」と要望した。このほか、後期高齢者の2割負担の着実な施行を求める意見、現役世代の貧困の問題を注視すべきとの意見などが出された。