外来医療のデータ提出加算を中医協総会が議論(11月26日)
中医協総会は11月26日、外来医療のデータ提出に関する評価や、医薬品のレセプト摘要欄の記載などについて議論した。
入院に関するデータ提出加算を届け出る医療機関は年々増加し、いまや6割を超えている。厚労省は外来医療や在宅医療、リハビリ医療における患者の病態や医療行為の内容に関するデータを提出した場合の評価を、論点にあげた。
これについて日本医師会の城守国斗委員は、外来医療等に関するデータ提出を評価する加算を設けることには理解を示した上で、「データ提出により医療機関の負担が大きくなり、医療提供に支障が出るのでは本末転倒だ。加算を設けるなら相応の評価が必要であり、データ提出加算の届出を要件化するようなことは暴論だ」と要望した。
健保連の松本真人委員は、「外来や在宅医療のデータも集めるべきであり、多くの医療機関から継続的に協力を得られる仕組みを作ってほしい」と述べた。さらに、データに基づき外来医療を検討する調査専門組織の設置も提案した。