医科の4月診療の査定件数は前年比25.6%増(7月30日)
支払基金は7月30日、平成30年5月審査分の審査状況を公表した。原審査の査定件数をみると、医科は4768万件の請求に対して、査定件数は83.1万件(前年比25.6%増)であった。大幅増の要因は、4月の診療報酬改定の算定要件を満たさない請求が多かったため。医科の請求1万件当たり査定件数でみると、今回は174.3件(前年比21.4%増)で、診療報酬改定があった2年前の169.5件(同21.1%増)よりも若干多い。
また、8月1日に統計月報(平成30年5月診療分)を公表した。5月の返戻率(受付件数に占める返戻件数の割合)は0.63%で、前月の0.66%から低下したものの、前年同月の0.52%を0.11ポイント上回っており、4月の診療報酬改定の影響がうかがえる。診療種類別の返戻率は、医科0.67%(前月は0.71%)、歯科0.96%(同0.97%)、調剤0.43%(同0.44%)、訪問看護3.27%(同4.73%)となっている。