医師の働き方改革の議論は年内にとりまとめ(8月28日)
厚労省の「医師の働き方の推進に関する検討会」は28日、5か月ぶりに議論を再開した。当初、2024年度からの医師の時間外労働規制の施行に向け、今年の通常国会に法案を提出する予定だったが、新型コロナの影響もあり、議論が止まっていた。今回、厚労省は年内に議論をまとめ、来年の通常国会に法案を提出する方針を示した。ただ、2024年度からの医師の時間外労働規制の施行は変わらないため、制度設計とその準備が急がれる。
同日の検討会では、大学病院で働く医師について、大学病院だけだと時間外労働が年960時間を超えないが、兼務先を入れると、年960時間を超える医師が多いとの調査結果を示された。このため、複数勤務を前提とした制度の枠組みを設ける必要があるとの問題意識を共有した。