地域医療研修の「4週間」から「半年間」への延長は時期尚早(12月10日)
厚労省の医道審・医師臨床研修部会は10日、医師臨床研修の必修科である地域医療研修の期間を現行の「4週間以上」から「半年以上」に延ばすことの要望が出ていることに対し、「時期尚早」との意見で一致した。
要望の背景には、研修医を地域医療の「戦力」とみなす考え方が背景にあるが、臨床研修では臨床能力の習得の観点がより重要との意見が大勢だった。
厚労省は部会の意見を受け、来年度以降に、地域医療研修の調査を実施する。研究班を設置し、地域医療研修の目的・意義を再度整理し、研修を行うべき地域・期間・研修内容・指導医の配置などを把握するとしている。